2000年夏・北アルプス裏銀座縦走敗退1/3 ページ
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳
扇沢→(1時間25分)→大沢小屋→(3時間10分)→針ノ木小屋→(35分)→針ノ木岳→(25分)→針ノ木小屋
木曽駒2泊の山行から下山後、すぐさま電車に乗って信濃大町(しなのおおまち)へ向かった。
信濃大町で東京から車で来るうさぎ班の仲間2人と深夜に合流し、扇沢(おうぎさわ)に入る。
深夜に到着したため車中で仮眠をとり、翌朝、今度は北アルプスへ挑む。
裏銀座縦走6泊7日の予定だったが。。。。。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退電車と車を乗り継いで扇沢に到着。
さすがにお盆時期の土曜日だけあって、駐車場は混雑していた。
なんとか駐車スペースを確保し、車中で仮眠。
翌朝、いよいよ縦走へ向けて出発!!
ただこの日、雨が降ったりやんだりと安定しない天候だった。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退扇沢のバスターミナルに向かって左側に、針ノ木登山口はある。
そこから入山すると、何度かトロリーバスの専用道を渡ったりする。
この日は早朝でバスの運行前だったので問題なかったが、昼間このコースを通る場合は、トロリーバスに十分注意する。
やがて、道路は黒部(くろべ)へ向かうトンネルとなるが、登山道はその脇から沢沿いへと分岐していく。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退トンネルの分岐路からアップダウンがほとんどない道となる。
途中、鳴沢(なるさわ)、赤沢(あさかわ)を越えると、大沢小屋(おおさわごや)が見えてくる。

ここのご主人は名物オヤジらしい。
ボクがバッジを買おうと小屋に入ると「バッジなんか今どき流行らない。手ぬぐいを買え!」と一喝された。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退手ぬぐい攻撃を交わしつつ、何とかバッジを売ってもらい、水を補給した後に歩き出す。
しばらく行くと、目の前に長〜い針ノ木雪渓(はりのきせっけい)に取り付く。
上部はガスで見えない。いったいどこまであるのか不安にもなる。
また、雨も少々降り出し、雪渓を這う風も冷たく、寒さに震えながら雪渓へと進む。
しかしこの日、ボクはすこぶる調子が良かった。
疲れなど感じず、かなりのスピードで一気に雪渓を駆け上がった。

なお、ボクはアイゼンなしで行ったが、アイゼンが必要な場合、大沢小屋と針ノ木小屋(はりのきごや)でレンタルもある(500円)。
また、雪渓上では、荷物を置いて休むことが難しいし危険なため、ゆっくりでも一気に登ることが必要。その際、雪上に付いている赤い印をたどること。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退雪渓を抜けると、稜線までは急登になる。
登りきったところが針ノ木峠(はりのきとうげ)であり、そこには針ノ木小屋が建っている。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退本来、我々はもっと先の船窪小屋(ふなくぶごや)まで進む予定だった。
しかし、一緒に行った人の調子が悪く、ボクが先に上がって針ノ木小屋で昼飯を作っていたが、1時間待ってもやって来ない。
ようやく上がってきたときには、時間的に船窪小屋に向かうのは無理であろうという判断から、ここで幕営することに決めた。初日からなにやら怪しい雰囲気が漂う。

なお、ここでの水の入手方法は、小屋から買うしか手段がない。
1リットル200円。ちなみに幕営料は500円。缶ジュースが400円なり。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退停滞を決めたときはまだお昼頃であり、せっかくなので空身で針ノ木岳(はりのきだけ)へピストンする。
針ノ木岳まではキレイなお花畑が広がっている。
そして山頂に到着するが、雨混じりで当然展望はなかった。
一息入れてすぐさま下山。。。。。
扇沢〜大沢小屋〜針ノ木小屋〜針ノ木岳 | 北アルプス裏銀座縦走敗退針ノ木小屋に戻り、テントを設営してくつろぐ。
ここは峠で平地が少ない割りに、うまく整地されて30張り程設営可能になっている。
この日もテン場はかなり賑わっていた。
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