2004年夏・北アルプス奥黒部縦走7/7 ページ
奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム
奥黒部ヒュッテ→(1時間35分)→渡船場→(船10分)→渡船場→(5分)→平ノ小屋→(5分)→渡船場→(20分)→
中ノ谷→(1時間35分)→御山谷→(25分)→タンボ沢→(5分)→ロッジくろよん→(10分)→カンパ谷橋→(5分)→
黒部湖駅→(10分)→黒部ダム駅→(トロリーバス)→扇沢
いよいよ今回の縦走も最終日。雲が多いが天気は良好!
10:20の渡し船に乗る予定なので、ちょっと遅めの出発とした。
テン場を出るとすぐに東沢の橋〔右画像〕を渡る。
渡った先の左手に、何かの施設〔下画像〕を見届ける。
このあたり、非常に歩きやすい道。
この時点では渡船場まで、こんな道が続くのかと思っていたのだが。。。。。
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走ここから先がものすごい!
以下のようなハシゴ場の連続で、しかも急斜のアップダウンが延々と続く。
湖畔のお気楽遊歩道くらいなイメージでいたのだが、そんなに甘いものではなかった。
こんなにツライ道とは知らず、テン場をかなり遅めに出発してきたので、船の時間に間に合うかが心配になる。仕方なく、汗をかきつつスピードアップ!
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走何度も何度も急斜のハシゴ場を登り降りしていくと、左手の黒部川に流れがなくなり、黒部湖の一番奥の部分〔右画像〕に到達。
しかし、登山道はまだまだ難所が続く。
崩壊箇所に橋を渡したようなところ〔左下画像〕もいくつか見てとれた。
そんな難所からしばらく歩くと、徐々に歩きやすい道〔右下画像〕になっていく。
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走やがて、左手に長い階段〔右画像〕があり、そこを下ったところが渡船場〔左下画像〕になってた。時刻表〔右下画像〕も掲出されている。
ただし、階段下の渡船場は非常に狭く、2〜3人が立てる程度。
どうやらここは仮渡船場らしく、今まであった渡船場付近が崩落してきたため、こちらに移動させた模様。
階段下は狭くて船を待つにはツライため、階段上で待つことになるが、運航時間になっても渡船場に人が見えなければ船はやって来ないので、少し早めに階段下へ降りる必要があり。
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走さて、船の時間までは1時間以上あったので、じっとしてても仕方ないし、せっかくだから針ノ木谷の避難小屋でも見に行く。

渡船場から少し進むと、旧渡船場〔右画像〕へ降りる階段があった。
しかし、その手前には柵が建てられており、立入禁止の札も。
奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走旧渡船場の先は、長い急な階段を登る。
登ったと思ったら、また長い急な階段を下る。
どうやら崩落箇所を上から大きく捲いているようだ。
そのあとは樹林帯の平坦な道をぐんぐん進むと避難小屋〔右画像〕が見えてきた。
しかし、明らかに潰れている!!
中も入ってみたが、床は土砂で覆われており、結局は使用不能ということがわかった。
後ほど、平ノ小屋の人に聞いてみたが、今のところ再建の予定はないとのこと。
奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走避難小屋から折り返し、渡船場に戻ってくる。
しばらくすると渡し船〔右画像〕がやってきた。
もっとちっぽけな船かと思っていたが、案外立派で驚いた!
ちなみにこのときは、平ノ小屋→針ノ木谷:0人、針ノ木谷→平ノ小屋:5人であった。
奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走さて、船に乗って対岸までは約10分である。
以下は、船上から見た各種渡船場

〔右画像〕針ノ木谷側新渡船場
〔左下画像〕針ノ木谷側旧渡船場(立入禁止)
〔右下画像〕平ノ小屋側渡船場
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走でもって対岸に到着。
船を下りると、長い階段が待っている。その階段の途中に、平ノ小屋方面と黒部ダム方面の分岐〔右画像〕がある。
これから黒部ダムまで行くのだが、せっかくなので平ノ小屋へ寄ってみることに。
渡船場から五色ヶ原方面に少し進めば平ノ小屋〔左下画像〕がある。キレイな建物であった。
小屋を見た後、再度来た道を戻る。
渡船場〔右下画像〕へ下りる階段を下り、階段の途中にあった先ほどの分岐から今度は黒部ダム方面へ再度階段を登り直す。
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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走今度は黒部湖の左岸沿いに黒部ダムを目指す。
今度こそキツイ道はないだろうと思っていたが、やっぱりハシゴ場が多い!
急斜を登っては下りの連続である。
そんななか、中ノ谷〔右画像〕に到着。
先週流されたと言われた橋も、新たなものが架かっていた。

しかし橋を渡った後、川原から登山道へ上がる道が見当たらず、ここで迷ってしまった。川の両岸は、明らかに最近えぐれましたといった感じ。どうやら、ボクがスゴ乗越にいた時に降った大雨で、登山道への取り付き部分が流されたらしい。
ここで迷ったおかげで、時間を大きくロスる。
奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走中ノ谷を過ぎても、まだまだ険しく長い道のりが続く。
1時間半程歩いてようやく御山谷〔右画像〕に到着。
ここの橋もキレイなものに架け替えられていた。
御山谷を過ぎると、小さな沢に架かる橋を2本越える〔左下画像〕〔右下画像〕。
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そしてようやくタンボ沢に到着!いやぁ〜6日ぶりである。
6日前は、橋が流されて沢を渡れなかったが、今度は新しい橋が架けられていて無事に渡ることもできた。
ちなみに〔左下画像〕が7/23の状態、〔右下画像〕がこの日7/29の状態である。
また、タンボ沢も両岸が大きくえぐれており、登山道への取り付き部分が崩壊していた。
ここは6日前に実際に来ているため、その時と比べても明らかに様相が違った。やはり4日前、スゴ乗越にいたときに降った豪雨の影響かと思われる。

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タンボ沢を過ぎ、ロッジくろよんにも6日ぶりに戻ってくる。
ここからは行きに通った道を黒部ダムまで戻るだけ。
舗装された湖岸の道を進む。カンパ谷橋の手前で、ようやく黒部ダム〔左下画像〕が目の前に近付いてきた。
その後、黒部湖駅のトンネルを過ぎ、黒部ダムまで戻ってくる。
ちなみにタンボ沢あたりから雨がパラパラと降り出し、空は厚い雲に覆われていたが、この日の黒部ダムは観光客でいっぱいだった。
また、ダムには相当量の流木〔右下画像〕がたまっていた。4日前の豪雨の影響がここにも。

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奥黒部ヒュッテ〜平の渡し〜ロッジくろよん〜黒部ダム | 北アルプス奥黒部縦走黒部ダムに着いたとき、ちょうどトロリーバスの出発時刻だったので慌てて飛び乗る。車内も観光客でいっぱいだった。で、バスは扇沢に到着。いやはや、遂に下界に下りてきてしまったと実感。
その後、バスで信濃大町へ行き、電車で帰京。
ちなみに信濃大町で電車を待っている間、またまた激しい雨が降り出した。
今回の縦走では午後から毎日雨であったが、意外にも雨具は一切使わずに済んだ。


今回は念願の読売新道を歩けたうえ、天気も申し分なく大満足の縦走であった。
そして来年は、栂海(つがみ)新道あたりにでも行こうかと思ったりもした。
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