山羊の爪登山隊通信
1999年夏・南アルプス単独縦走
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光岳登山口〜光岳〜光小屋
光岳登山口→(2時間)→千木平→(1時間45分)→百俣沢の頭→(1時間30分)→
寸又川下降点→(10分)→光岳→(10分)→寸又川下降点→(5分)→光小屋
いよいよ光岳への登りとなる。
登山口で空っぽだった水筒に水を汲んだため、荷物は3kg増。おっ重い...
10分歩いて5分休むという究極のノロノロペース。しかもイベントはほとんどない。できれば1時間に1回くらいはイベントがあると、歩いていても非常に楽になるのだが...とブツブツ考えながら進んでいた。
途中、小屋があったと思われるガレ木を通り過ぎ、次のイベント・千木平(せんぎだいら)を目指す。
急な登りだった道が、ふと平坦な道になった。ここが千木平なのだろうか?標識も何もないからよくわからない。
しばらくその平坦な道を歩くと、写真のような看板に出くわす。どうやらここが千木平らしい。ここで昼食をとる。
千木平をあとにし、次のイベント・百俣沢の頭(ひゃくまたさわのかしら)を目指す。
しかしこの道はひたすら樹林帯なので、景色も見えず、歩いていてつまらない。更に荷物も重いし、足も痛いし、はっきりいってもうやめてしまいたかった。しかし、今ここでやめると、あの林道を逆に歩いて戻らねばならない。それだけは絶対にイヤだと思い、先に進むことにする。
ようやく百俣沢の頭に到着。
ここは標識も出ているので、イベントの場所がわかりやすい。
光岳まではもうちょいだ!!ファイトッ!!
何と久々に視界が開け、ハイマツ丘に出た。ここはハイマツ生息の南限らしい。
高山に登ればどこにでもたくさん根付いているハイマツにも、生きる限界があるとは....
いつしかその壁を、ここのハイマツが超えられることを祈る。
ハイマツ丘からは、今回初めて光岳が望めた。といっても、もう本当に目の前なのだけど...
ちなみに写真の左側にある、ちょっと岩が露出してる部分が光岩(てかりいわ)である。
ハイマツ丘を後にし、しばらく行けば稜線上の分岐にたどり着く。そこにザックを置き、光岳山頂までのピストン。
約10分程で山頂に到着!!遂にヤッタ!!!
しかし、山頂は樹林帯の中なので、展望は全くないのが残念。
それにしてもやっぱり誰もいなかった...
何はともあれ、今回の縦走で、記念すべき初の百名山到達です!!
山頂を後にし、先程の分岐まで戻ってザックを背負い、そのまま進めば5分程で光小屋(てかりごや)に到着。本日はここで幕営。
光小屋は建て替えたばかりらしく、非常にキレイである。
そして、ここまで来ると、小屋のまわりにはたくさんの登山者たちがいた。
ちなみに水場は、小屋から寸又側に10分程下ったところにある。往復30分は覚悟したほうがよい。
また、山小屋は原則的に素泊まりだが、50歳以上の人、三伏峠(さんぷくとうげ)以北からの縦走者は、食事を頼むことができる。詳しくは、光小屋オフィシャルホームページを参照して欲しい。
ここが光小屋のテン場。小屋の真横にあるが、最大10張と狭い。
これ以上の幕営者が来てしまったら、どうするのだろうか?
ともかく非常に疲れたので、早めに就寝。
夕方には富士山も見え、最高のテン場でした!!
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