1999年夏・南アルプス単独縦走6/13 ページ
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走翌朝も早めに出発。一晩寝たくらいじゃ足の痛みは取れず、今できることは、できるだけ早く出発することだけである。
小屋から稜線まで5分程戻り、聖岳目指して登山開始!
天気が良いのと、まだ本日の歩き始めで疲れがないため、軽快に進むことができ、聖岳の手前にある小聖岳(こひじりだけ)に到着!!
目の前の聖岳は大きくそびえていた。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走小聖岳からは兎岳(うさぎだけ)も見えた。
本日は聖岳を越え、この兎岳も越え、写真右側中央にある小兎岳(こうさぎだけ)も越え、もっと先にある百間洞山の家(ひゃっけんぼらやまのいえ)まで行かねばならぬ。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走さて、今回の縦走のメインディッシュであり、憧れの聖岳を目の前にすると、足の痛みも忘れるくらい軽快に登っていけた。
あっという間に山頂に到着!!
「聖岳では天気に恵まれますように!!」と祈り続けていた甲斐あって、メチャメチャ天気が良かったのだった!!

ちなみにここから奥聖岳(おくひじりだけ)までは10分くらいなので、試しに行ってはみたものの、特に何もなかった。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走山頂からは目の前に、盟主・赤石岳が大きな裾野を広げていた。
南アルプス自体が「赤石山脈」との名が付いているのだから、やはりそれに恥じない堂々とした威圧感を漂わせていた。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走メチャメチャ天気が良かったので、北アルプスの山々まで望めた。
1番右の尖っているのが槍ヶ岳(やりがたけ)で、写真中央部分が穂高岳(ほたかだけ)。その間にあり、丸く切れ込んでいるのが有名な大キレット(おおきれっと)である。
この日、知り合いが槍穂高に行っていたのだが、いくら天気が良くてもそこまでは確認できなかった。残念。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走さて、いつまでも山頂にいる訳にもいかず、名残惜しみながら下ることにする。
と、ここで今回初のライチョウに出会う。5羽の親子連れであった。
さらにそこからもう少し下ったとこで、また5羽のライチョウに遭遇!!
こちらはみんな親鳥で、砂浴びをしている最中であった。
入浴中おじゃましたことをこの場を借りて謝らせていただきます。スマンスマン。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走聖岳の次に目指すのは、この兎岳。何で兎岳という名前なのだろうか?それは不明。
いい具合で切り立っている。普段なら何てことない岩場だが、ザックが重たいこともあり、結構苦労して登っていった。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走兎岳の山頂直下にある兎岳避難小屋。
この界隈の避難小屋は、どこもかしこもキレイなのだが、ここはコンクリートでまわりをかためた程度の本当の避難小屋であった。
黄色のペンキで「うさぎ」と書いてある。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走兎岳の山頂に到着!!聖岳の賑わいから考えると、人も少なく、静かな山であった。
ここからの景色も素晴らしく、左下の写真は、今下ってきた聖岳。
右下の写真は、これから進む道のりで、1番手前のピークが小兎岳、中央やや左のピークが中盛丸山(なかもりまるやま)、写真左上のピークが大沢岳(おおさわだけ)となる。
聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走聖平小屋〜小聖岳〜聖岳〜兎岳 | 南アルプス単独縦走
更には塩見岳(しおみだけ)も遠くに望めた。
この時点で正午もまわり、いささか遅めの昼食をとる。
あとは百間洞山の家を目指してひたすら歩くのみである。
毎日そうだが、午後になると足の痛みも更に増し、昼飯を食べてからが勝負になってくるのだった。
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