2000年夏・北アルプス裏銀座縦走敗退2/3 ページ
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋
針ノ木小屋→(1時間5分)→蓮華岳→(1時間30分)→北葛乗越→(1時間5分)→北葛岳→(1時間20分)→
七倉乗越→(1時間10分)→七倉岳→(15分)→船窪小屋→(20分)→船窪小屋テン場
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退翌日、ガスは多めだがまずまずの天候。
今日は船窪小屋までゆっくり進むことにする。

針ノ木小屋から蓮華岳(れんげだけ)へ向かうが、しばらく上がるとコマクサが咲いていた。
ボクはコマクサがすごく好きなのではしゃいで写真を撮ったりしていたが、登るにつれておびただしい数になっていく。
今までコマクサなんて数株単位で咲いているところしか見たことなかったので圧巻!!
もう、コマクサの赤い絨毯と言っても過言ではない程である。
左の写真の赤いポツポツは全てコマクサ。これが蓮華岳全体を覆っているのだ。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退その大量のコマクサの中、シロバナコマクサを発見!!
わかりづらいかもしれないが、真ん中に写っているコマクサは全体が真っ白である。
今回、シロバナコマクサを3株発見できた。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退コマクサに歓喜しながら蓮華岳に到着。
それまでガスが出ていたが、山頂に着いたら一瞬だけ南アや富士山まで見渡すことができた。
ここの登りも緩くなく、きつくなく、気持ちの良い登りだったし、いっぺんで蓮華岳が好きになる!!
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退さて、蓮華岳から今度は北葛岳(きたくずだけ)へ向かうが、ここは蓮華の大下り(れんげのおおくだり)と呼ばれ、斜度のキツイガレ場の下りとなる。
現在、一部を整備中であり、我々登山者が歩きやすいように階段などの整備がなされていた。ご苦労様です。
途中、ライチョウなんかにも出会い、最後の鎖場、はしご場を抜けると北葛乗越(きたくずのっこし)と呼ばれる鞍部にたどり着く。
右写真は、鞍部から蓮華岳方向を見上げたところ。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退北葛岳への登りは比較的楽である。
ただ、蓮華の大下りで500m程落ち込み、さらに300m程登り返すというのは結構しんどい。
で、何とか北葛岳に到着。ここで昼食にする。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退この稜線はアップダウンが激しい。
北葛岳からは、またまたかなり落ち込む。
で、北葛岳と七倉岳(ななくらだけ)との鞍部が七倉乗越(ななくらのっこし)である。
右写真は、鞍部から七倉岳方向を見上げたところ。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退七倉岳へは本日最後の登り行程となる。
ここは花崗岩の中、ハイマツ帯の楽な登りである。
で、山頂に到着。しばし休憩をとって先へ進むと、次のピークにも山頂の標柱が建っている。
ん!?どちらがホントの山頂だ??
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退山頂からものの5分で分岐点に到着。
ここで小屋方面とテン場方面に別れるので、荷物を置いて小屋までピストンすることにした。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退分岐からものの5分で船窪小屋に到着する。
ここでテン場代1人500円を支払う。ちなみに缶ジュースは350円。
支払いを済ませたあと、分岐点へ戻り、テン場方面へ少し下る。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退今日は仲間の1人が荷物の重さや疲れなどからヒザを痛めてしまい、途中からほとんど歩けるような状態ではなかった。
その状態で夕方遅く、なんとかテン場へとたどり着く。
このテン場は10張り程の広さしかなく、既にいっぱいいっぱいであった。

その夜いろいろ話し合った結果、ヒザの状態が悪いため、これ以上縦走を続けるのは不可能と判断し、翌日下山することを決定。
結局、これが最後の夜になってしまった。
針ノ木小屋〜蓮華岳〜北葛岳〜七倉岳〜船窪小屋 | 北アルプス裏銀座縦走敗退ちなみに水場はテン場から往復15分程のところにある。
以前は船窪小屋にポンプで水を引いていたらしいが、今はなく、小屋泊まりの人もここまで水を汲みに来る必要がある。
ちなみにこの水場は狭く、崖の途中になっている。
そのため、物を落としやすいらしく、崖の下にはカバンなんかも落ちていた。
かくゆう我々も、2リットルのペットボトルを崖下に落としてしまう。
この事件も結構大打撃であり、縦走を諦める一因となった。。。。。
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