1999年夏・南アルプス単独縦走12/13 ページ
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘
熊の平小屋→(30分)→三国平→(30分)→大井川源流水場→(40分)→熊の平巻き道分岐→(10分)→
農鳥小屋→(30分)→西農鳥岳→(30分)→農鳥岳→(30分)→西農鳥岳→(20分)→農鳥小屋→(10分)→
熊の平巻き道分岐→(1時間)→間ノ岳→(1時間)→中白峰→(20分)→北岳山荘
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走翌朝は、昨日にも増して風雨が強かった。しかし先に進まねばならぬ。
小屋を後にし、少し急登するとそこは三国平。
ここからまっすぐ進めば、三峰岳(みぶだけ)を経て間ノ岳(あいのだけ)へ至るのだが、ここからは右に進路をとり、農鳥小屋までの巻き道を進む。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走農鳥小屋までの巻き道の途中、写真のような水場がある。これこそが間ノ岳から流れ出る大井川の源流だ。
思えば9日程前、河原にテントを張ったあんなに広い大井川も、もとはといえばここから始まっているのだ。と同時に、自分もここまで来たんだという実感も沸いてくる。
そして、今回の登山では、ここの水場で水割りウイスキーを飲む!というのも目標に立てていたので、早速いただくことにする。
前に1度、ここで飲んだ水のおいしさが忘れられなかったのだが、今回もやっぱりおいしい!!
ただ、風雨が強く、飲んでいて寒くなってきてしまった。体が冷えきらないうちに慌てて出発。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走巻き道から白峰三山の稜線に上がり、5分ほど下ると農鳥小屋がある。テントも何張りか張ってあったが、いずれもすごい勢いで風にあおられていた。熊の平に泊まって正解か?
とりあえずここに荷物を置き、農鳥岳までピストンする。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走荷物がないと楽でしょうがない。体を温めるためにも、セカセカと進む。でも、歩き始めは結構な岩場で、足下には少し注意。
しばらくいくと、またまたライチョウに出会う。これだけの風雨なのにご苦労様といった感じ。
そして西農鳥岳に到着。山頂はものすごく風が強かったので、さっさと先へ急ぐ。どのみちここはもう1度通らなくてはならないし。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走何度かのアップダウンと、岩場を乗り越えたりして農鳥岳に到着!!
やっぱり風が強いので、写真を撮ってすぐ退散。
でも、西農鳥岳よりも農鳥岳の方が低いのが納得いかない。そのおかげで、西農鳥岳の山頂は、まるでただの通過点のような標識と、はっきりしない棒が立っていただけ。
とりあえず、今来た道を戻り、再度その西農鳥岳へ。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走農鳥岳から西農鳥岳を通り、行きに会ったライチョウにも再度挨拶し、農鳥小屋に戻る。そこで昼食。だが、メチャメチャ寒かった。なので、食事は適当に切り上げ、ザックを背負い歩き出す。
ここからはひたすら広い登山道の登りであるが、道はしっかりしている。
風雨にも耐え、何とか間ノ岳に到着。やっぱり写真を撮ったら、逃げるように山頂を後にした。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走間ノ岳から北上し、ピークをいくつか越えたところが中白峰(なかしらね)である。ここまで天気が悪いと、写真を見てもどこだかさっぱりだと思うが.....
本来なら、北岳や間ノ岳がキレイに見えるはずである。
熊の平〜農鳥小屋〜農鳥岳〜農鳥小屋〜間ノ岳〜北岳山荘 | 南アルプス単独縦走中白峰から北岳山荘まではすぐに到着。本当なら、このまま肩の小屋まで行ってしまおうかと考えていたが、この風雨の中、北岳の山頂を越えるのは辛いなぁと思い、まだ昼過ぎであるがここに宿泊決定。
まあわかってはいるのだが、北岳山荘はスゴイ!!
水場は少し遠いが、テン場は小屋のまわりに山ほど張るスペースがあるし、ちょっとした窪地もあるため、そこにテントを張ると風もそんなに影響しない。(とはいってもすごかったが)
特に驚いたのが、山荘の前に「NTT DoCoMo」と書かれたアンテナが立っていたこと。登山に行く前、北岳山荘あたりなら携帯電話のアンテナが立っていても不思議ではないなぁと冗談で話していたのだが、まさか本当にあるとは.....
ボクも携帯電話は持っていたのだが DoCoMo ではなかったので、当然「圏外」であった。その瞬間、DoCoMo に乗り換えようかと本気で思う。

今日は山で過ごす最後の夜。残っているだけの食糧をつまみに、大井川源流の水割りでひとときを過ごす。
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