2002年夏・北アルプス常念岳縦走3/4 ページ
大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ
大天荘→(35分)→東天井岳の道標→(15分)→コルの道標→(30分)→横通岳の道標→(20分)→常念小屋→(5分)→
前常念小屋側分岐→(45分)→前常念山頂側分岐→(15分)→常念岳→(1時間40分)→池→(45分)→蝶槍→(5分)→
旧蝶ヶ岳→(10分)→横尾分岐→(20分)→蝶ヶ岳ヒュッテ→(5分)→蝶ヶ岳→(5分)→テン場
一晩中風が強かったのだが、朝3時頃、突然突風が吹き、テントのペグが飛ばされ、体が宙に浮いた。嫌な目覚めである。
ペグを張り直そうと外に出ると、思った以上の強風だった。しかし天気は良く、満点の星空!
このままテントを張っていても、再度飛ばされる危険性があるため、もうテントをたたむことにした。
たたみ終わった頃、東の空から太陽が昇り、穂高岳〔右画像〕や槍ヶ岳〔下画像〕が朝日で照らされて素晴らしかった!
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走ご来光を見届けてから出発。まずはひたすら稜線歩きである。風が強くてたまによろけてしまう。
すぐさま中天井岳(なかてんしょうだけ)の肩〔右画像〕に到着。目の前に東天井岳(ひがしてんしょうだけ)と奥には常念岳が見渡せる。
大きなアップダウンはほとんどなく、東天井岳の肩の道標〔左下画像〕に到着。目の前に見えるのが横通岳(よこどおしだけ)〔右下画像〕。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走ここからはハイマツ帯の中をカールに沿って緩やかに下り、下りきったコルに道標あり〔右画像〕。
大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走コルからは横通岳の緩い登りになる。この山、登山道が山頂を通らず、横を通るから横通岳という何とも安易なネーミング。で、横通岳の肩〔右画像〕に着く。

ここから一気の下りとなる。正面には常念岳〔左下画像〕、眼下には常念小屋〔右下画像〕の赤い屋根が見てとれる。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走横通岳からは急な下りを行く。目の前の常念岳がどんどん高さを増していく頃、樹林帯に入り、抜けたところが常念小屋〔右画像〕の建つ常念乗越(じょうねんのっこし)である。
テン場も広く30張は張れる感じ。幕営料は500円、水は1リットル100円とお安い。
常念小屋からはいよいよ今回のメイン、常念岳への登りとなる。ひたすら岩場の登り。
途中、前常念岳(まえじょうねんだけ)を経て三股(みつまた)へ至る分岐を2箇所〔左下画像:小屋側、右下画像:山頂側〕過ぎる。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走分岐を過ぎてもうひと登りすれば、常念岳の山頂に到着!!
この日は天気も良く、北アルプスの山々はもとより、南アや富士山も見渡せた。
ということで、山頂からの展望を一挙公開!!
〔左下画像〕富士山
〔右下画像〕左奥:木曽御嶽、中央右:乗鞍岳、手前右:霞沢岳
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走〔左上画像〕大天井岳
〔右上画像〕蝶ヶ岳
〔左画像〕燕岳方面
〔左下画像〕餓鬼岳方面
〔右下画像〕南アルプス
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走常念岳の眺望を後にし、岩場の急な斜面を下る。
下りきってひとつピークを越えると、樹林帯の登り〔右画像〕となる。
さらにピークを過ぎると、目の前に蝶槍(ちょうやり)〔左下画像〕が迫る。
樹林帯のピークから下り、コルの手前右側に小さな池〔右下画像〕を過ぎる。
ここで昼食。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走池からコルを過ぎ、樹林帯の登りとなるが、すぐに視界が開ける。
やがて、蝶槍の頂上に立つ。標柱など特に何もないが、蝶ヶ岳の平らな山容が一望できる〔右画像〕。
蝶槍からほんの少しで蝶ヶ岳山頂に到着。だだっぴろい山頂にケルンが積んであり、山頂は登山道から左奥に進んだところにあるため、ガスっているときなど通り過ぎてしまう可能性大。ちなみにここ、山頂とはいえども旧山頂〔左下画像〕らしい。
昔はここを蝶ヶ岳の山頂としていたが、最高所ではないため、山頂を蝶ヶ岳ヒュッテ裏にあるピークに移したとのこと。
で、旧山頂を過ぎると、横尾(よこお)へ下る分岐〔右下画像〕を過ぎ、本当の山頂へ向かう。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走横尾分岐からは緩い登りが続き、方向指示盤のある瞑想の丘(めいそうのおか)を過ぎると蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
まだ時間も早いが本日はここにて幕営。幕営料500円、水1リットル150円。
大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走テン場は小屋の裏側に広がっており、風の影響も少なく、20〜30張は張れる感じ。
ちなみに蝶ヶ岳ヒュッテ周辺はいろいろイベントが満載!!
小屋から5分圏内に、山頂あり、蝶ヶ池(ちょうがいけ)あり、瞑想の丘ありと盛りだくさん!!
せっかくなので、蝶ヶ岳周辺図を以下に作成してみました。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走というわけで、蝶ヶ岳ヒュッテ周辺のご案内。。。。。
テン場のすぐ裏が蝶ヶ岳山頂〔右画像〕となっている。
振り返ると蝶ヶ岳ヒュッテと常念岳、大天井岳が望める〔左下画像〕。
写真手前の広場がテン場となる。
また、遙か遠くには野口五郎岳〔右下画像〕も望めた。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走蝶ヶ岳山頂から小屋へ戻る途中、眼下を見下ろすと蝶ヶ池〔右画像〕がある。なんとも神秘的。
小屋へ戻り、今度は瞑想の丘〔左下画像〕まで散歩。景色を見ながらやすらぎの時間を過ごす。
また、東側を見下ろせば、豊科や松本の市街地が見渡せた〔右下画像〕。
今晩は夜景が見れるかもしれないと期待に胸を躍らせる。
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大天荘〜常念小屋〜常念岳〜蝶ヶ岳〜蝶ヶ岳ヒュッテ | 北アルプス常念岳縦走常念岳〔右画像〕も徐々に影に隠れて日が沈む。
小屋に灯りがともった頃、テントを抜け出してみると、案の定、松本の夜景〔左下画像〕が素晴らしい!!
また、蝶ヶ岳ヒュッテの灯りの背後には、槍の穂先〔右下画像〕も顔を出していた。
さらに暗闇に穂高岳山荘、北穂小屋、槍ヶ岳山荘、大天荘などの灯りも見てとれ、大満足でこの日は就寝。
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